都心で学ぶ朝のトレイルラン講座『日本橋 街大學』

秘伝のメソッドについて丁寧に説明する相馬剛さん。 こんな機会はめったいにない。なんとも贅沢なひとときだ。

秘伝のメソッドについて丁寧に説明する相馬剛さん。
こんな機会はめったいにない。なんとも贅沢なひとときだ。

 

テーマは「ハセツネ」

2013年に日本橋で開校した『日本橋 街大學』。五街道の起点として、江戸時代から商業や文化の中心として栄えた日本橋で「衣・食・住・遊・知」について学ぶ学校だ。

この4月から始まった春期講座には、「トレイルランニング徹底攻略クラス」が登場した。テーマは“ハセツネ”。 1993年にスタートした“日本山岳耐久レース長谷川恒夫CUP“は、71.5mの距離を昼夜問わずに駆け抜ける歴史ある山岳レース。憧れるトレイルランナーも多い。完走を果たすには心身の鍛練はもちろんのこと、さまざまな知識やテクニック、戦略が必要となる。

本講座ではあらゆる角度からハセツネを徹底解析。栄養学や補給、ケガ予防、テーピングメソッドなどを学んでいく。さらにハセツネに精通したトップアスリート、相馬剛さん、奥宮俊祐さん、山田琢也さんが、座学とフィールドワークを組み合わせて攻略法を伝授する。

4月10日(木)からスタートした講座は全8回。座学(5回)は朝7時15から1時間、日本橋三越本店新館で行う。フィールドワーク(3回)では、実際にハセツネのコースを走る。

5月1日(木)の座学では相馬剛さんが講師を務め、ハセツネ対策法を惜しみなく披露した。8時間、10時間、12時間、15時間の完走タイムごとの効率的な練習内容を紹介。
ロード練習を積極的に取り入れ、上級者には練習の総時間よりも質の高い内容を意識するように、初中級者にはある程度の月間走行距離をクリアするようにとアドバイスした。

最後に参加者から、休養と体のケアについての質問が出ると、「おすすめはオイルマッサージ。あとはお風呂でのアイシングですね」と相馬さん。実はご自身はレスト(休養)が一番苦手なのだという。

 

昨年は新橋、今年は日本橋、さて次は?

本講座のプロデューサーは『モントレイル戸隠マウンテントレイル』や『ROCKIN BEAR モントレイル黒姫トレイルランニングレース』、『志賀高原マウンテントレイル』などを開催するNature Scene(ネイチャーシーン)。代表取締役の大塚浩司さんは今回のテーマについて、「ハセツネは自分にとって特別な存在。とても思い入れのある大会なんです。超長距離よりも、全力で走り抜くこれくらいの距離のレースに惹かれます」と話す。

本講座をプロデュースした大塚浩司さん。ご自身もタフなトレイルランナー。

本講座をプロデュースした大塚浩司さん。ご自身もタフなトレイルランナー。

実はNature Sceneでは昨年も、新橋で開催されている『朝カレッジ@新橋』において「トレイルランニング入門講座」を実施している。これが非常に好評を博したことから、今回はもう少しカテゴリーを明確にしたいとハセツネをフィーチャーした。「昨年はトレイル初心者の方からベテランの方まで幅広いランナーが参加して下さいました。今年は中級以上の方が多いですね」。

平日の夜は残業などもあって、講座やイベントになかなか参加できないと嘆くトレイルランナーは多い。出社前のひととき、都心でプロフェッショナルな講師陣から指導が受けられるこうした講座は、ありそうでなかった。

次回開催はまだ未定とのこと。これからもぜひ注目していきたい。

 

■お問い合わせ

(トレイルランニング講座)
プロデュース / 株式会社Nature Scene http://www.nature-scene.net/
企画・主催 / 株式会社ギアチェンジ http://www.gearchange.jp/

(日本橋 街大學)
http://mitsukoshi.mistore.jp/bunka/univ/index.html