アウトドアフォトグラファーが教える写真教室

『Nature Photo Guide 写真教室』〜 柏倉陽介 × 亀田正人

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アウトドアフォトグラファーとして第一線で活躍する柏倉陽介さんと亀田正人さん。お二人が2015年春から開催しているのが『Nature Photo Guide写真教室』だ。長年、アウトドアシーンを撮り続けてきた両氏が、自作品を作例にしながら、まるで自分たちの手の内を明かすかのように実践的な内容で講義を進めていく。

『ベースアップ講習』は、シンプルな操作でカメラを自由にコントロールするのが目的。露出設定やボケのコントロール、シャッタースピードやISO感度の扱い方など、カメラ操作の基本を学ぶ。次の段階となる『ステップアップ講習』では、RAW現像のノウハウを修得する。

「写真はいたってシンプルなもの」と語るお二人が忙しい合間を縫って写真教室を開催するのはなぜなのか。フォトグラファーとしてのスタンスなども交えて、お話を伺った。

誰もが写真技術を活かせる時代

——-『ベースアップ講習』はとてもわかりすく、それまで一眼レフカメラをフルオートでしか使えなかった人も、一気にそこから卒業できる講習だと感じました。そもそも、なぜこうした教室を開こうと考えたのでしょうか?

柏倉:二人で何か面白いことをやりたいねと話していたんです。当初は「カメラバッグをつくる」といったアイデアもあったのですが、亀田が「写真教室なんていいんじゃない?」と言い出して。僕自身はそれまで自分が写真を教えるなんて考えたこともありませんでした。ただ、取材に同行したライターさんに撮り方を教えたりする機会はあって、そういうとき5分でレクチャーが終わっていたんですね。絞りと露出を調整する方法を教えて、「これだけだよ」というと「え〜っ」と驚いた顔をされていました。
2015年の初めに写真教室の話が具体的になり、講義内容を検討していく中で、「もしかしたら、カメラを知らない人に簡単に撮り方を教えることができるかもしれない」と考えるようになっていきました。

_14o2198湘南T-SITEで開催された『ベースアップ講習』。生徒のみなさんは熱心に講義に聴き入る。

亀田:自分は結構、計画的な性格なんです。フリーランスで仕事をする人は少なからず将来に不安を抱えていますよね(笑)。僕のような仕事は体が資本なので、歳を取ったら間違いなく出来なくなる。でも持っている技術を伝えることならできるのではと思ったわけです。
いまの時代、カメラマンだからいい写真が撮れるというものでもない。デジタルカメラやスマートフォンの性能も上がって、誰もが日常的に写真を撮っています。逆にいえば、どんな人でもカメラの技術を知っていて損はないわけで、講義を受けたいという人は意外にいるのではないかと思いました。アウトドアに特化した写真教室はあまりなかったので、やるならいまだなと考えたのです。
僕らも十数年この仕事をやってきて、どんな質問が来ても返せるくらいになっていますしね。自分と柏倉さんはスタイルが違うから、二人でやれば幅広いことが教えられるかなと思ったわけです。
柏倉:二人だと、自分だけでは答えられない質問にも答えられるのがいいんですよ。

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亀田:僕自身は、フリーランスとして一人でやっていくことにちょっと疲れたというのも理由のひとつです(笑)。
柏倉:そうだね(笑)。誰かと何かがしたいんですよ。
亀田:一人だと喜びも悲しみも全部自分だけだから、チームで何かやりたいというのもありました。柏倉さんの方が少し年上なので、僕らは距離感もちょうどいい。人となりもある程度わかっているから、何かあっても大丈夫だと思えますしね。
柏倉:亀ちゃんはとても冷静な人なので、いつも助けられています。
亀田:あと、雑誌の仕事はなかなか読者の反応を見ることができないので、お客さんの反応に直接触れることができる仕事をしてみたかったというのもあります。技術を教えるので、ちょっと恥ずかしいところはありますけれどね。「こんなふうに撮っているのか」とか「これしかやっていないんだ」とかバレてしまうから(笑)。でも、自分たちが持っている技術はできるだけ伝えていこうと話しています。

駆け出しの頃、二人で同じレースを撮りあった

——-お二人はどのようにして知り合われたのですか?

亀田:かつて『アドベンチャースポーツマガジン(山と溪谷社、以下アドスポ)』という雑誌があり、そこでよく一緒に取材をしていました。いまでは想像できないですけれど、ほんとコイツ、出会った頃はクズだったんですよ(笑)。
柏倉:それまで散々な人生を送ってきたんです。社会人になって、いい師匠や先輩に巡り会って、いろんなことをたたき込まれ、ようやくまともになりました(笑)。
亀田:多分、やりたいことが見つかったからだと思うよ。
柏倉:そうかもしれないね。それといい出会いが重なったのかもしれないな。アウトドアの世界でブームの変遷を肌で感じながら、景色やレース、ルポ、女性のモデルさんなどを撮ってきました。アウトドアを通して、いろんなものを撮ることができるという面白さ。その面白さに出会えたことが、自分の人生を変えたのだと思います。
亀田:よく一緒にレースも撮影したよね。
柏倉:ひとつのレースに出かけては、二人で撮影ポイントを分けて撮るんです。全国に行きましたよ。トレイルランナーの間瀬ちがやさんが優勝した頃(2006年)の『トランスアルプスジャパンレース(以下、TJAR)』も取材しました。最初は一人で撮っていたのですけれど。
亀田:彼は原付で日本海から太平洋まで移動していたんですよ。
柏倉:原付で移動しながら山に入っていたら、1位の人に抜かれちゃったりしてね(笑)。二人になってからはずっと車中泊で撮影していました。俺が後ろで寝ていたら、ある朝すごい音がして、亀ちゃんが車をぶつけていたり。
亀田:喧嘩もしたよね、理由は覚えてないけれど。あと、ゴールドウインの仕事で『ウルトラ・トレイル・デュ・モンブラン(UTMB)』も一緒に撮影に行きました。

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上下ともに2011年UTMBにて撮影。上はUTMB10周年記念大会の公式ポスターに採用され、記念写真集にも収められた。 Photo by Yosuke Kashiwakura

プロとして成長させてくれた撮影現場

——-アウトドアフォトグラファーを志したきっかけは何だったのですか?

柏倉:大学時代に探検部に所蔵していて、次第にアウトドア雑誌をつくりたいと思うようになりました。山と溪谷社で編集者をしていた方に挨拶に行ったら、原稿を書いたり、データページをつくったりする仕事をくれるようになって。国内のアドベンチャーレースの情報を網羅した年間カレンダーをつくったのが初めての仕事です。ネット情報もいまのように充実していなかったので、半年ほど手がかりとなりそうなところに電話をかけ続けて情報収集しました。
当初は外部編集者として働いていたのですが、26歳くらいのときにカメラマンに転向したんです。性格的に編集よりも写真の方が向いているかなと思って。
亀田:僕も学生時代は探検部に所属していました。アウトドア関係の仕事がしたいなと漠然と思っていて、カメラマンは何だか格好よくていいなと(笑)。川下りを撮った写真を『カヌーライフ』(休刊中)という雑誌に売り込みに行き、そこから仕事が始まりました。当時はトレイルランよりもアドベンチャーレースの方が主流でしたね。

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柏倉:『北丹沢12時間山岳耐久レース』や『日本山岳耐久レース(ハセツネ)』など、トレイルランレースは年間12大会くらいしかなかったと思います。
亀田:ハセツネのゴールなんて、自分しかカメラマンいなかったですから。トレイルランの取材は少しずつ増えていった感じです。カメラの世界はちょうどアナログからデジタルへの移行期でした。デジタルだとその場ですぐに確認できるので、取材中にも技術的に成長できるんですよね。先輩のカメラマンさんにいろいろと教えてもらいました。
柏倉:アドベンチャーレースのチームイーストウインドに帯同して海外取材にも行きました。2006年、米国ユタ州で開催されたレース『プライマルクエスト』が僕にとっては初めての海外取材でした。スタートが乗馬の種目だったのですが、真っ正面から撮ろうと構えていたら、危険だからオフィシャルカメラマン以外はダメだと言われて。はるばる日本から来たのにそんなことを言われて、悔しくて涙が出たんです。
それで横から撮ることにしたら、朝日とともに光の筋が生まれて、馬の土煙が乱反射するものすごい写真が撮れました。初めて見開きで使ってもらった写真です。

———実践を重ねて、スキルアップしていったわけですね。

柏倉:僕らは恵まれた環境だったと思います。雑誌の中でどういうカットが必要なのかを直接、教えてもらうことが出来ましたから。どの写真が見開きになって、どの写真が説明カットになるかが撮っている時からわかっていたので、実践的な学び方でしたね。
亀田:『アドスポ』が新しい雑誌だったのもよかったんです。歴史ある雑誌だったら、長年活躍している先輩カメラマンさんも多くて、なかなか若手は使ってもらえません。『アドスポ』は予算も限られていたから、若手を使う雰囲気がありました。
柏倉:その後、それぞれが撮りたい方向へと進んで行きました。僕自身は20代後半のとき、世界の写真コンテストでどれくらい賞が獲れるか挑戦することに決めたのです。そして、アウトドアスポーツとは少し違う世界を表現するようになっていきました。オラウータンのリハビリステーションセンターを撮ったり、屋久島に通って風景を撮り続けたりしています。

———自分で被写体を探していく作業に変わっていったと。

柏倉:雑誌の場合は行く場所が決まっていて、自分なりに撮影したいポイントがあっても、そこに留まって撮影できなかったりしますよね。でも自分一人ならすべてが自分の責任で自由ですから、自ずと目的としていた写真が撮れたりするんです。
亀田:僕の場合は仕事のほとんどが雑誌なので、職業カメラマンと言ってもいいかもしれませんね。柏倉さんはカメラ好きの写真オタクなんです(笑)。僕は暇があってもカメラはあまり触りません。
柏倉:僕は撮りたいものがあるから、カメラを持って山や海に行くというスタンス。明確に撮りたい被写体があって、自然の中に入って行きます。撮りたいものがなかったら、多分行かないと思います。
アウトドアに関してはスペシャリストでもないし、あくまで凡人なんですが、だからこそ見える景色があるのではと考えています。長年続けていて、ある程度のことはわかっているつもりでも、やっぱり自然は常に輝いて見えるんですよね。山のスペシャリストじゃないからこそ、見つけられるものもあるのかなと思います。

「自分だけの目線」とは

———写真教室の中で「自分の目線を大切にする」というキーワードが出てきました。「目線は感情」であると。これは写真を撮る上で、とても深い意味を持つ言葉だと思うのですが。

柏倉:そうですね。一人ひとりがそれまで生きてきて、どうしても目に留めてしまうもの、一人ひとりの「目線」というのが絶対にあります。ただみなさん、自分だけの目線があることに気づいていないんですね。写真というのは、その目線を通して撮ればいいだけの話なんですが、それを忘れてしまっている。
自分の目線をカメラを通して留めることができれば、もう写真学校へ行く必要もないし、写真の師匠も必要ない。シンプルな操作でどう写真として留めていくか。そこがクリアできたら、世の中の見え方も変わってくると思います。

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上:スペインのキリアン・ジョルネ選手がサロモンチームメイトと連隊を組んで優勝した2009年UTMB。下:2011年UTMBのスタート風景。 Photo by Masato Kameda

亀田:カメラは基本的に撮りたいものを撮る機械。でも何を撮っていいのかわからない人も多いですよね。僕らは仕事で「これを撮らなければいけない」というものがあって、それを撮るために試行錯誤するから成長できるわけですけれど、「なんとなくカメラをやりたい」という人が多いのが実情だと思います。
そういう意味もあって、写真教室では自分たちが撮影する時にしていることを、どう言語化していくか考えました。
柏倉:ほとんどの人が「写真が上手くなりたい」「ほめられたい」と思っていると思うんです。でもその思いというのは、写真を撮っている限り永遠に続く欲望。その欲望を追い続けるよりも、自分を取り巻く世界に気づいて、それを伝えていった方がいいんじゃないかと僕は思っています。
亀田:自分は「認められたい」という思いが原動力になってもいいと思いますね。「カメラがわからない」という人は、技術的なことにこだわり過ぎている気がします。
柏倉:構図や露出でもっと思い切ったことをしてみるとか、もっと思い切った撮り方をしてもいいと思いますよ。

———鬱蒼とした森や雪景色、岩場、風景の中に佇む人、星の撮影など、シチュエーション別に技術的なポイントを細かく伝えていて、プロのテクニックをかなり披露しているように感じました。ここまで潔く見せるのは勇気がいることではなかったですか?

亀田:いまの時代、インターネットを開けば有効な情報がたくさん出てきます。しかし、自分に合った情報を選択するのが実は難しい。僕らは技術の根幹となる考えをシンプルに伝え、あとは各自で工夫してもらう方法を選んでいます。生徒数を最小限にして、可能な限り、個人個人にあった情報を伝えるよう心がけています。
柏倉:カメラの機能を説明した本は150ページくらいありますよね。あの中で大切なことって、実は5ページくらいだと思うんですよ。その5ページが幹で、あとは枝葉。幹さえしっかりしていれば、写真は大丈夫なんです。
亀田:カメラは道具なので、使い方さえわかっていればいい。もちろん光などにも詳しければ、さらにスムーズにカメラを扱えるとは思いますけど。
柏倉:写真の面白いところは、撮影した時期によって見え方が全く異なること。たとえば自分の好きな焦点距離があったとして、2015年に撮った写真と2016年に撮った写真とでは全然違います。レンズの焦点距離もカメラの機能もすべて同じなのに、異なる世界に見えるというのは、やはり写真がその人の目線、その人の見ている世界観を写すものだから。
写真が変わってきたとしたら、それはその人の目線=価値観が変わってきたということなんですよね。そういう意味では、カメラは面白い機械です。

——「自分の目線」に気づくためには、何をしたらよいと思いますか。

柏倉:みんなが一斉に感動している方に向くのではなくて、自分だけが感動したものを写真という形で見せる。「なんかいいんじゃない」くらいでの感じで撮ればいいと思います。
亀田:構図も露出も、あまり考えすぎなくていいと思いますよ。

写真を通して、目指す場所

———お二人が撮りたい写真とはどんなものでしょうか。

柏倉:意識しないと見えないものがふと写った写真、そんな写真が撮りたいですね。ある人の普段は見せない表情とか、風は見えないんだけれど砂模様によって風が見える瞬間とか、誰もいない森の中で雨の音しか聞こえないとか、そんな静かな写真が好きですね。
亀田:一口に写真といっても、ファッションと同じようにパリコレのドレスもあれば、ジーパンのようなカジュアルなスタイルもあります。僕自身が目指しているのは、わかりやすい日常的な写真。「ジーパンにTシャツだけど、なんか雰囲気がいい」というような写真ですね。

———面と向かっては言葉にしにくいかと思いますが、お互いのことをどうご覧になっていらっしゃいますか?

亀田:柏倉さんは偉いなと思いますよ。俺は写真より体を動かす方が好きなんです。だから写真について勉強している姿は、ほんとに偉いなと思っています。
柏倉:亀ちゃんとは本当にいいコンビなんです。僕は撮りたいものが明確にならないと外に出ないタイプ、亀ちゃんはずっと外にいられるタイプ。行動力がお互い違うし、歩む方向も違う。僕は感覚的にものごとを話すのですが、亀ちゃんはそれを理論づけて説明してくれる。
写真教室も一人だったら、すぐに止めていたでしょうね。でも二人だと、話し合ううちに方向性が明確になっていくという喜びがある。そのプロセスが好きなのかもしれないですね。
亀田:それぞれ面倒臭いと思う部分が違うんですよ。二人だと、それを分担できるのがいいんです。僕はHPをつくるのは面倒くさいけれど、柏倉さんはそうでもないとか。
柏倉:HPをつくる作業は楽しいですよ。

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亀田:お金儲けの方法だけ二人とも知らないから、そこだけもう一人必要かもしれないね(笑)。駆け出しの頃から一緒なので、ずっと近所で遊んできた幼なじみのような感じ。いってみれば、腐れ縁なんです(笑)。

———最後に、写真教室の今後の予定を聞かせてください。

柏倉:秋に屋久島でフィールドワークを実施します。屋久島の稜線を巡る撮影講習ツアーです。宮之浦岳からの景色や天の川とタイミングを合わせた星空撮影、巨樹や動植物、人物を入れ込んだ撮影などを実地講習していきます。
亀田:11月には山梨のアウトドアショップ・エルクで、今日お話した『ネイチャーフォトガイド自然教室』を開催します。登山や写真愛好家の方はもちろんのこと、ガイドさんやイベントスタッフ、デザイナーさんや編集関係者の方など、仕事で自然を撮影する機会がある方にも、ぜひ来ていただければと思います。

Profile

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柏倉陽介 / Yosuke Kashiwakura

1978 年生まれ。自然風景を中心に自然に関わる分野を幅広く撮影している。「ナショナルジオグラフィック国際フォトコンテスト」自然部門入賞、パリ写真賞「Paris Photography Prize」野生動物部門1位・地球写真部門1位、国際モノクローム写真賞「Monochrome Photography Awards」ランドスケープ・フォトグラファー・オブザイヤー受賞、「レンズカルチャー地球写真賞」単一写真部門2位、そのほかIPAやネイチャーズベストフォトグラフィーなど主要な国際写真賞に入賞している。作品は、米国立スミソニアン自然史博物館、COP21–PARIS 2015 PHOTOGRAPHY EXHIBITIONなどに展示され、ドイツ博物館やロンドン自然史博物館発行誌、LensCulture Earth Awards Book、International Photography Awards Book、ほか国内外の自然誌に掲載されている。

_14o2548亀田正人 / Masato Kameda

1980年生まれ。岳人、山と渓谷、ピークスなど山岳専門誌やアウトドア雑誌を中心に特集や自然ルポ撮影の第一線で毎月さまざまな誌面を飾り、ベテランカメラマンとして定評のある仕事を続けている。大学時代は探検部に所属。チベットからベトナムに渡って約5000kmを流れるメコン川全流降下プロジェクトに参加し、アウトドアフォトグラファーとしてのスタートを切る。山岳・クライミング・シーカヤックなどに精通。風景からアウトドア料理まで幅広い撮影を得意としている。ラフティングガイドの顔も持ち、テンカラ釣りと裁縫を趣味とする。

・ネイチャーフォトガイド教室
http://www.naturephotoguidejapan.com

・エルク
http://www.elkinc.co.jp

Photo by Takuhiro Ogawa
Interview & Text by Yumiko Chiba