ノマディクスCEO 千代田高史さん
『海千山千會』が生み出すULの世界観
手仕事の作家とものをつくる
マウンテンマラソンのブランド『OMM』。そのウェアやギアをイベントとともにイギリスから日本へ持ち込んだ千代田高史さん。代理店ノマディクスの代表であり、ULのギアを取り扱うセレクトショップ「ムーンライトギア」のバイヤーでもある。
そんな千代田さんが、2016年12月にデザイナーの立沢トオルさんと立ち上げたのが『海千山千會』だ。
2017年にリリースした「千鈴(ちりん)」は、博物館の収蔵品のような静かな佇まいの熊鈴。山で熊を除けるためのギアであるにも関わらず、情緒があり、不思議な存在感を放つ。
OMMやマウンテンバイクなどのイメージが強い千代田さんが、日本の伝統文化にも通じる全国の作家たちとコラボレーションして手仕事の商品を世に送り出そうとしていることに、興味をひかれた。千代田さんに話を伺った。
ネガティブな意味も含むブランド名
ーーー「海千山千會」というネガティブなニュアンスを含むブランド名を初めて目にしたとき、少し心がざわつきました。それはおそらく狙い通りだったのかなと思うのですが、なぜこの名前に決めたのですか?
千代田:このブランドを一緒に立ち上げた立沢トオルというデザイナーが面白い人なんです。彼は「 inhabitant」や「Loopwheeler(ループウィラー)」という日本のスウェットブランドの設立に関わったり、自身でも「Bonzaipaint(バンザイペイント)」というブランドを手がけたりしています。もともと僕がファンで、一緒に何かできればと声をかけました。
立沢さんは2008年頃、「TRANSIENT EXISTENCE(トランジェント イグジスタンス)」というULのバッグなどを制作するブランドを展開していました。雨の多い日本のトレイルでの使用を考えて、速乾性に優れた素材を使っていたりしたのですが、ちょっと時期が早すぎた感じがあって、2〜3年で終わってしまった。
僕はそれをムーンライトギアで再現できないかなと思ったんです。ULやトレイルランという言葉が広まったいまだからこそ、面白いんじゃないかと。
そう彼に話したら、「過去のモノを復刻したり、同じ考えをもとにモノをつくったりすることに興味はない」と言われて。モノをつくるプロセスに情熱を傾けるタイプの人なんです。それならと、新しいブランドを立ち上げることにしました。
〜海千山千會とは
海千山千會は、芭蕉の「日々旅にして、旅を栖とする」という人生に心惹かれ、その思想を好む。旅とは、ガイドブックを手に観光する事ではなく、ゆく河のような時を自らのものと感じる事だ。旅を栖とするとは、プルーストの「真の発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目を持つことだ。」という言葉にある様に、新しい目を持って、世界を見つめて生きていく事だ。海千山千會で提案する物は、新しい目で見つけた物、新しい目で出会った人とかたちにしていく。けれどどんな物や人が集まるかまだ解らない。なぜなら旅はいつだって筋書きのないものだから。
ーーーブランドステートメントがとても魅力的です。
千代田:彼(大先輩なので「彼」なんて呼び方をしていいのかわかりませんが……)のいちばん秀でているところはコンセプトづくり。とにかく引き出しが多いんですね。普段、メールでやりとりしているのですが、ULのとらえ方にしても、日本には飛脚がいたり山岳信仰があったりと、独特の山の文化の成り立ちがあることまでもひっくるめて考えています。
ブランドをつくるとき、彼はこんなことを言ったんです。「僕は君のことを、ULを象徴するひとつの存在だと思っている。海千山千という言葉は酸いも甘いも噛み分けているという一方で、ずる賢いという意味もある。そういった同じような匂いを持つ人たちと一緒に何かをつくる同人会にしよう」と。
ーーーなるほど。同人会という位置づけなんですね。
千代田:そうです。ブランド名がそのまま集まりの意思表明になっているところが面白いですよね。僕はディレクションという面で、圧倒的に立沢トオルという人に惚れているんです。
「千鈴(ちりん)」
山で鈴といえば熊鈴が思い出される。今あなたのテリトリーにお邪魔しているよと動物たちに伝える用途で使われる。けれどぼくは目に見えない海千山千の狐狸妖怪を祓うような鈴を作りたいと思った。熊も怖いけど、心の中にいる恐怖を和らげる鈴がぼくたちには必要だった。持つ人に寄り添い、寂しい時に力づけてくれるような鈴。
そんな想いをイソガワクミコはかたちにしてくれた。彼女は一言で言うと鈴に魅せられた人だ。
丹波篠山で田畑山河に囲まれた古民家の台所の横に工房がある。時間が止まったようなひっそりとした作業場で、イソガワさんは銀を溶かし一から手仕事で鈴を作られている。機械で作られたようなまったく同じ形状のものはない、それゆえ音色も少しずつ違う。
鈴はお守りでもあり、人生の合図でもあると彼女は言う。
ぼくたちの思い描いた以上に男らしいこの千鈴(ちりん)が出来上がった。
千代田高史
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令は深い儀禮用の帽子を被り、跪ゐて神託を受けてゐる人の形。鈴は神を呼び降し、神を送る時に用ゐられる樂噐であったが、令は鈴の音を形容する物であろう。ー白川静
鈴は日本で五丗紀頃に始まる乘馬の習慣と關わりが深い様だ。六丗紀前半の出土とされる重要文化財埴輪馬においても、轡に鈴附鏡板、胸繋に馬鐸、尻繋には鈴杏葉と云う鈴がそれぞれ意匠されて居る。飛鳥寺埋葬物の銅鈴は吊り下げる耳を持ち、馬具の一部の馬鈴で在ると考ゑられて居る。表靣に粒狀の小さい突起と線模樣が描かれた靑銅製の馬鈴は他でも出土し、中國では馬鈴に似た形の芋を馬鈴薯と云った。此の様に鈴にはアニミズム、神亊、樂器、威嚇、馬具、佛敎などと歷史上關わりを持ってゐた亊が分かって居る。
さて千鈴は板狀の鈕が附ゐた楕圓球形で、大凡室町期の馬鈴を模した物だ。攜帶性に配慮して小振りにし、鐵の様にカラコロでは無く、髙純度の銀製なので凜とした奇麗な音がする。日常的に馬に乘る亊の無い貴方の爲に作った馬鈴と云ゑよう。
Do you know me? デカケルトキハ、ワスレズニ。
海千山千會 立沢木守
山の中で鈴をもつということ
ーーー初めて「千鈴」の写真を見たとき、つくり手が魂を込めてつくっていることが伝わってきました。実際にイソガワクミコさんの鈴を山でつけてみると、自分のザックで音が鳴っているにも関わらず、遠くから響いてくるような錯覚を覚えます。包み込まれているような感覚があって、その丁寧な音色づくりからも、鈴に対する作家の愛を感じました。こんな情緒的なニュアンスを持つ熊鈴はこれまであったかなと思います。
千代田:ここに至るまでには、いろんなものごとの反動があります。アメリカではULは「ライト&ファスト」「ミニマリスト」という言葉に象徴されるように進化や歩みをいったん止めてしまって、すでに古典になりつつあります。
そんな中、日本のULは独自に進化しています。ガレージメーカーがたくさん登場するなど、日本の風土に合わせた独特な発展を始めているんですね。もうアメリカの真似の時期は終わっているわけです。
何かを発信する上で、僕の中でキーになっているのは「なぜ自分はULが好きなのか」ということ。突き詰めていくと、100gのタープとか300gの寝袋とか、ペラペラなマットで寝るとか、コンパクトで貧しい道具で山に行くという行為自体が好きなんです。
守られていない装備で山に行くと、夜の山が怖いと感じることもあります。そんな中で、一見、頼りない道具に工夫を加えて、なんとかしのいでいくということに、僕は惹かれているんですね。だから、そういうことを伝えたい。山にひとりでいる時、ちりんと鳴った鈴の音が、不安を和らげてくれることもあると思ったのです。
ーーーどういう経緯でイソガワさんに依頼を?
千代田:そもそも鈴をつくろうと思ったのは、立沢さんがかなりの鈴マニアで、平安時代とか奈良時代とかの大きな鈴をつけていて面白いなと思ったのがきっかけです。彼は全国の鈴作家に詳しくて、リストアップしてくれた作家さんの中で、僕はイソガワさんがいいと思いました。
ーーーどんなオーダーをしたのですか?
千代田:最初は「手の中にすっと収まるもの」と伝えたくらいかな。あとは話をしながら、くみ取ってもらいました。試作品が上がってきた段階で、少し調整をお願いしました。
イソガワさんは丹後で古い家屋をリノベーションした家に住んでいて、野菜を栽培しながら暮らしています。家の台所で鈴をつくっているんです。男前というか、どこか肝っ玉かあさん的なところがあって、それが作品にも滲み出ている気がします。
鈴の音も一つひとつ違いがあります。納品されたとき、立沢さんが「千代ちゃんには若い感じの鳴りがいいのをあげるよ」と選んでくれました。それがこの鈴です。お客さんの手に渡るときには、立沢さんが一つひとつに名前をつけています。「ひぐらし」とか「侘助」や「大師」というように。
彼のすごいところは、何ヘルツという音のレベルでも作家さんと対話ができるところ。鈴への造詣が深いので、こうしたディレクションができるのだと思います。細かな点でいえば、ひもを通す「カン」という部分を四角くしてもらったり、「鳴り口」の長さを調整してもらったりしました。鈴には制作年代ごとに様式があって、それらを参考にしながらハイブリッドでと伝えたりもしました。
ーーー千代田さんからのリクエストは?
千代田:僕はULのガイラインとして1.2mm以上は使いたくなかったので、それが通せるような「カン」にしてくださいとお願いしました。あくまでハイキングの熊鈴として使いたかったので。
ーーーイソガワさんご自身は「素朴な表情が出るようにつくった」とおっしゃっていました。
千代田:世の中には、エッセンスだけ作家っぽい味つけにした商品がたくさんあります。でも僕らは作家さんと対話して、緊張感のあるお題を出してつくってもらっています。
旅で履き通したい「鳴門トランクス」
千代田:このトランクスは、鳴門にある山口縫製が作るナルトトランクスがベースとなっていて、徳島から世界に藍染め技術を発信している「BUAISOU」という集団が手がける藍染めの布で仕上げています。僕はトレイルランもしますが、スポーティな服で山を走るのが嫌いなんです。ブヨや蚊もいますし。だからいつも、歩いている格好のまま走ったりしています。
原型はサーフパンツで、初めて履いたとき、すごく柔らかくて履き心地がよかった。そのまま山にも行けるんじゃないかと思いました。
コットンなので少し乾きは遅いですけれど、こういう1枚のパンツで海でも山でも、旅の間に履き通せたらカッコいいなと考えました。僕にとっては、トレイルランもMTBも登山もアクティビティの境はない。ぜんぶそのままの服でやりたい人なんですね。
テキスタイルのモチーフは病葉(わくらば)。葉が虫にくわれた状態のことを意味している。限定45着の先行予約が6時間ほどで完売した。
昔ながらの藍染めは虫除けの効果があったり、ちょっとした怪我の治りが早くなったりするとも言われています。そういう生地を使ってオールマイティなパンツをつくって提案したら面白いんじゃないかと考えて、立沢さんにグラフィックを書いてもらいました。だからこれは、立沢トオルの作品でもあるわけです。
動いているうちに乾いていきます。肌触りがいいので、ぜひ直履きで履いてほしい。履き込んでいくうちに、色もいい感じに落ちていくんですよ。
JINCUP「虚」と水の関係
千代田:立沢トオルとの対話の中で、水がないところで水を得るという行為にインスピレーションを得てモノをつくったらどうかという話が出てきました。「千鈴」にしても熊鈴としての役割以上に、自分の吐く息や鼓動が聞こえてしまうくらいの静寂の中で、チリンと鳴るものがあったら勇気づけられるな、という発想から生まれています。そういう部分でのULらしさを表現できたらいいなと思ったんですね。
ーーー頼りなさから生まれる感覚ということですか。
千代田:そうですね。あと野外で寝ることが好きな人というのは、焚き火とかウイスキーを飲む時間が好きだったりして、ロマンチストなところがありますよね。その場所に身を置いて過ごして初めて研ぎ澄まされる感覚というのがある。なんでもしてくれる道具ではなくて、道具を使いこなす中でより深く自然とコミットできるのが、ULの魅力なのかなと思います。
ーーーアキヒロウッドワークスを代表するジンカップは広く人気があり、すでにあるイメージが定着しています。そんな中で、このカップはこれまでのジンカップとは違うベクトルで成り立っているなと感じました。
千代田:立沢さんはかつて自分が持っていたブランドでもコラボしたことがあって、ジンさんの仕事もよく知っています。言い方は正しくないかもしれませんが、ジンカップはハンドメイドなのに型がありますよね。これまでに何千個とつくってきたんじゃないかと思うんです。
それで今回は「一つひとつ形が違うものに興味はありませんか?」とだけ伝えました。その答えがこれです。
鹿児島を拠点に親子3人で活動する木工工房「アキヒロウッドワークス」。「虚」はジンカップの作者である長男のジンさんが手がけた。
ーーー千代田さんがおっしゃるジンカップの型は、木肌の色やノミの彫り跡、重さや持ち手の形といった要素から構成されていたものだと思います。それらが、たとえば「手にしたときに誰もがほっとする」といったようなイメージを生み出していました。ハンドメイドの工芸品の中には、もっとつくり手の個を抑制したものもあると思うのですが、ジンカップは一定のフォルムを保ちながらも、その奥に、どこか抑えきれない作家の意思のようなものが見え隠れしていると感じていました。だから「虚」を見たとき、とても納得したのです。作家はもしかして潜在的に、こういうものをつくりたかったのではないかと。ある意味、自らを解放したのかなと思いました。
千代田:そうなんです。言い方は悪いですけれど、僕らがそこをくすぐったのだと思います。
ーーーこの表現に至るまで作家は模索したのではないかと想像しますし、もしかしたら、これも道の途中なのかなとも思えます。逆に今後、ジンカップはどうなっていくのだろうかとも考えてしまいました。
千代田:その意味、わかります。晩年の作品みたいですよね。立沢さんとジンさんは付き合いが長く、関係性が出来ているんです。「一つひとつ形の違うものに興味ない?」「わかりました」という具合でオファーして、出来上がってくるまでには半年以上ありましたね。そして、いきなりこれが送られてきました。
これを見た立沢さんが「木の虚みたいで面白い」といって、それが名前になりました。僕がこれを手にしたときにふと思い出したのが、商品ステートメントに書いたエピソードなんです。
『虚(うろ)』
ある夜、手強い山でその日の目的地に行く前に疲労困憊してしまいビバークをすることにした。その尾根には近くに水を得られる場所もなさそうで、水も残り少なく喉を濡らす程度のものしか残っていなかった。困っていると夜半に雨。タープから流れ落ちる雫を鍋に集めて水を作った。特別な水で作った袋ラーメンはとても美味く、心に残った。
初めてこのカップを見たとき、生きている木のうろのようだよと立沢さんが言った。それは木に宿っていた本来の意思、軌跡を殺さずにひとつひとつJIN AKIHIROが削っているから感じた印象に他ならない。木のうろに溜まったありがたい水。あの夜の水のように、特別な一杯を感じさせる器。ゆえに同じ形は存在しないし、それぞれが手に馴染む。
完成された形である彼の代表作であるJIN CUPを削るよりも何倍も難しい見つめ合う時間の上にこのコップは存在しているのだ。
千代田高史
ーーーULの根底にある感覚と器がシンクロしたわけですね。
千代田:ULでは水が一番重くて、それをグラム単位でカットしていくんです。心配性で5L持っていく人はULじゃないんですよ。そこで勝負をする人がウルトラライトの軽さの本当の恩恵を受けられる。「この厳選された200ccの水で、俺はこの夜をどう過ごすか」くらいに突き詰めて道具を軽くしている人は面白いなと思うし、僕もそれくらい熱中した時期もありました。虚は、それを感じさせてくれる器だと思います。
「千鈴」にしても、音を聞くことでひとりであることに気づく鈴です。ちょっと繋がっているんですよね。両方とも、とても海千山千會ぽいと思います。
ーーーこうしたものづくりのプロセスは、立沢さんと千代田さんにとって、川の中に石を置いて知らず知らずに流れが変わる可能性をつくり出すような行為に近いですよね。作家さんにとってはひとつのチャレンジであり、転換期にもなり得るというか。
千代田:なぜこの作家さんなのか、立沢さんが人を選んでいる時点でものすごく深いものがある気がします。それが、立沢トオルという人そのものの魅力だとも思います。
ーーーカップの形はランダムなんですよね。
千代田:そうです、ランダム。買った人もどんな形が手許に届けられるかわからない。
ーーーどんな方が購入しているのですか?
千代田:僕に似ている人じゃないですかね、天邪鬼な(笑)。人と同じことをするのが嫌なんです、僕は。自分の原動力はそういうところから来ているかもしれないですね。
もし僕らの年表があるとするなら
ーーー海千山千會のこれからの行方は?
千代田:自分たちが旅することを楽しんで、その場で出会ったものを大事にする。その中に信念があって、それを見極めるのが海千山千會。歩いていく先は決まっていないし、決めなくてもいいんじゃないかと。
その日一日を過ごすことが旅であって、海千山千會の活動もその流れを楽しんでいるところがあります。ただ自分たちにとって「こんなものがあったら楽しい」というのが根本にはあります。
ーーーその歩み方はとても共感します。では、ノマディクスとしてはいかがですか?
千代田:うちの会社には社員が5人いて、それぞれが好きなことをやっています。ものすごくパワーのあるクルーと仕事をしているので、全部をコントロールしようと思ったら自分が保たない(笑)。経営者としてワンマンな部分もありますが、最近は「自分の思い通りに行かない方が上手くいくんだ」くらいに構えています。そう思っていないと楽しい人生が送れないかなと。
ーーーOMMの新たな展開として、ICI石井スポーツが主催し、ノマディクスが運営を手がけるマウンテンマラソン「IMM」も今年から始まりました。イメージしたものを形に落とし込むスピード感やエネルギーがすごいなと思います。
千代田:僕らは誰よりも瞬発力を持っているとは思います。僕らの強みは嗅覚と速さなのかなと。あとは真面目になりすぎないところですかね。ふわっとした存在でありたいと思っています。
ーーー最後に、千代田さんご自身はこれからどんなことをしてみたいですか。
千代田:自分は学生時代にデザインの勉強をしていたこともあって、世の中にあるものの順番を入れ替えて、いい形につくり直していくような作業が得意なんです。
これまで、ムーンライトギアをオープンして、ノマディクスという会社を立ち上げ、OMMの代理店になってOMMのイベントを日本に持ち込んで、海千山千會というブランドを誕生させて、とものすごいスピードで動いてきました。
もし自分たちのしてきたことを並べる年表があるとするなら、そこに残るようなことが出来たらいいなと思います。将来も、きっと想像できない方向に向かっていると思います。
海千山千會 http://www.umisenyamasenkai.com
Photo:Takuhiro Ogawa
Interview&Text:Yumiko Chiba